ネット上のマナーとは

インターネットは「公衆的」なものです。誰でもどんなサイトでも閲覧することができます。誰でも好きな情報を得たい時に得ることができます。現在では情報をユーザーが発信することは当たり前になっています。以前ではインターネット上の情報の提供側というのは明確に区分されていたのですが、現在ではユーザーのひとりひとりがインターネットを作り上げているといってもいいでしょう。

インターネット上ではどのような情報を発信することも可能です。モラルに反する情報ですら、いとも簡単に配信できてしまいます。インターネット上の情報はすぐに拡散されることになります。拡散された情報はさらに多くのユーザーに受信され、さらに拡散されます。誰もがインターネットの受信者であり、発信者にもなりうるのが現在です。少し変わった情報、特ダネとなるようなゴシップなどは瞬く間にインターネット上で拡散するのです。その様子はまるで「ウイルス」が増殖していく様子に似ています。

インターネットは「空間」ではなく、各サーバーや各PCを接続している「回線」です。各端末と各サーバーが強固な回線で接続されているため、私たちはシームレスに情報を探したり、参照したりすることが出来るのです。あたかも「電脳空間」であるかのように、そこに自分自身を投影して「別世界」を楽しむ・・・というような使い方は現在のところまだ実現されていません。インターネットを構成するのは「情報」です。そのしてその情報は今やひとりひとりのユーザーも発信することが出来てしまいます。法律で禁止されている類の情報、コンテンツもありますが、やはりユーザー自身の「モラル」を高めなければ、いつまでも健全なインターネットは楽しめないでしょう。

それは「チャット」においても同じなのです。どのようなハンドルネームでどのような楽しみ方をしてもそれはそのユーザーの自由なのですが、そこに「モラル」がなければ他に見ている人、参加している人を不快にさせることは間違いありません。テキストで記した情報はログとして衆目にさらされるわけです。そのような意味では、チャットの発言自体もインターネットを構成する譲歩のひとつになるわけです。チャットという行為が、巨大なデータベースに書き加えることと同じなのです。たとえその場だけのコミュニケーションであっても、誰かが見ることができる以上はそこに「責任」が生じるのです。その「責任」はインターネットユーザーの誰もが等しく持っているものです。「モラル」が問われる部分です。何が人を不快にさせて、何が人を喜ばせるのかは時と場合、コミュニティによることなのですが、少なくとも法律で禁止されているようなコンテンツを拡散することは「違法行為」です。「ニーズ」があったとしても、そのような有害情報を配信することはやめましょう。クローズドであり、ROMが出来ないチャットシステムであっても、そのような悪質な情報を拡散すること自体が違法です。

そのようなことを自然と意識できるかどうかが、「モラル」の有無です。インターネットは万人が使用します。誰でも何でも見ることができてしまうのですから、自分自身の発信する内容には十分気をつけたいものです。

 

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